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2012年10月20日

山中伸弥教授の研究グループをみて大学の研究体制の有り方を考える

京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞 医学生理学賞を受賞されて以来、マスコミで山中先生のことが頻繁に取り上げられています。しかし、徐々に「閣僚から洗濯機を贈呈する」的な話題にシフトし、iPS細胞の研究とその臨床への応用に関する話題や、大学の優れた研究を支える体制作りなどの本来もっとも重要な論点が忘れられそうで心配です。

大学の研究活動は、教授を中心とする研究室などの単位が基本となることがほとんどです。よくあるのが教授一人に学生数人、恵まれていれば助教(昔の呼称では助手)が一人と言ったところでしょう。国立大学などでは事務員が一人ついたりします。私立では事務員はつかないことが多いようです。

一昔前は、教授の下に准教授(昔の呼称では助教授)、講師、助教などがいる体制が多く、いわゆる「講座制」と呼ばれる体制でした。これは医学系と理工系の学部でも異なるのですが、医学系では「講座制」の体制がまだほとんどのようです。

理工系でなぜ「講座制」が少なくなってきたかというと、教授が自分のグループの准教授や助教にゴーストライターをさせて、自分の著書にしたり、准教授や助教の研究業績を自分の業績にしてしまったりすることとが横行したからです。さらに教授が人事権を始め大きな権力を独占しているため、結局みんな泣き寝入りするしかな場合が多かったのです。そのようなことは企業などでもあることでしょう。「成果を上司が横取り」。ある意味どのような組織でもあるのかもしれません。

そのため准教授、講師から独立して自分の研究室を持たせるという方向で大学の改革が進んでいます(もちろんそうではないところもあります)。大学によってはテニュアトラック制度と言い、助教を独立させ、期限を区切って研究を進めさせ、優秀な業績を残した人を大学へ残すということを行っているところもあります。

これらの改革も弊害があります。一つは若手ほど研究費の獲得が難しいことが挙げられます。文科省等に申請しても、准教授、講師、助教の肩書よりは教授の方が大きな予算が獲得し易いでしょう。当然、長く研究しているので積み上げた実績が多いからです。実証される前に、本当に革新的で優れた独創性の高い提案を見出すのは極めて難しく、必ずしも審査する側を非難できないと思います。実際、ノーベル賞級の提案など滅多にあるものではありません。

ある程度まとまった研究費が無ければ、研究環境も整備できず、本格的な研究を行うことができません。

またある程度研究が軌道に乗った時、教授一人にあと学生数人的な体制で世界を相手に研究ができるでしょうか?実用できる研究ほど、実用化が近づくほど、多くの研究員が必要となるのが普通です。それは山中伸弥先生の研究グループの体制を見れば明らかです。報道によれば200名を超える体制でiPS細胞の研究を進めています。

長々と書いてきましたが、結論としてはこのようなことになるでしょう。つまり、「講座制」の問題は認めつつも、シーズから目を出し、集中的に研究開発を推進しなければならない研究開発テーマについてはプロジェクト化し、組織化する必要があるということです。

歴史ある大学ほど、若手から中堅の教員ほど、「講座制」の問題を挙げ、早い段階からの独立勝ち取ったことに誇りを持っていることが多いようです。そして大学として、それが絶対に変えてはいけないルールになっていたりします。大学という世界は、一面では教育の場なので、「平等」ということを強く意識します。それが100m走で、みんな手をつないでゴールインするような考えにならないようにして欲しいものです。つまり、本当に活躍し、優れた研究開発ができる教員・研究者が成果を出せるように柔軟な対応が必要でしょう。

つまり原則講座制を廃止しても、山中先生のように優れた研究者であれば、その下で働きたいという研究者が集まります。そのような場合は講座制を認めて良いでしょう。山中先生はラグビーをやられていたためか、チームワークというものを深く理解しているようで、部下にもスポットライトを当てるような配慮が感じられます。そのような方の下であれば、喜んで働く人もいるでしょう。


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posted by ウホホイ at 12:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月15日

山中伸弥先生の言動から大学の研究者の大変さを知って欲しい

京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞 医学生理学賞を受賞されて以来、その研究活動の大変さがマスコミで報道されています。大学の卓越した教授が、その素晴らしい研究成果を社会に還元するために、大変な努力を強いられることが分かり易く伝わったのではないかと思います。

多くの大学教授・准教授が一人あるいは助教と二人で研究室を運営しています。授業・学事などの膨大な業務をこなしながら、自らの研究室の学生を指導し、研究を進めています。そして研究費を獲得するために膨大な申請書を作成・提出します。そのようにして何とか研究費を獲得し、必要な研究機器を一つ一つ手に入れても、ほとんどの大学の研究室では利用できるスペースが限られており、すぐに手狭になり思ったような研究ができません。

そこで卓越した教授・准教授はもう一ケタ上の予算を獲得し、プロジェクト化します。その予算で新たなスペースを借り、研究員・事務員を雇い、研究を進めます。しかし、そのプロジェクトも長くても5年、普通はそれ以下であったりするため、プロジェクトの立ち上げ・後片付けをする期間を考慮すれば本当に短い期間しか研究ができません。

したがって、山中先生のようなノーベル賞を受賞するような卓越した研究者でも、プロジェクト予算を獲得した途端、そのプロジェクト終了後の次のプロジェクトの予算獲得に頭を悩ますこととなります。それは金儲けのためということではなく、研究を続けるために必要な行為なのです。

フルマラソンをしながら研究のための募金を集めた山中先生の行動を見ても、これらの大変さがよくわかります。

本当に社会の役に立つ研究をサポートすることが大切です。


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posted by ウホホイ at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

祝!山中伸弥・京大教授 ノーベル賞 医学生理学賞!!

京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞 医学生理学賞を受賞しました!! 

iPS細胞の研究で素晴らしい業績を上げている山中先生は、いつかノーベル賞を受賞するだろうと思っていましたが、50歳の若さで受賞するとは思いませんでした。

日本を元気にするビッグニュースです!!






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posted by ウホホイ at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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