インターネットを利用し、いろいろなところに会員登録などをしていると、いつのまにか不審なメールが届くようになります。不審なメールを開くだけではなく、メール本文中にあるリンクをクリックしてしまうこともあるでしょう。そんな時はどうすれば良いのでしょうか?
不審なメールの見分け方とリンクをクリックしてしまった場合の対処方法について紹介します。
不審なメールの目的は?
不審なメールを送り付けてくる人・組織は、どのような目的があるのでしょうか?一般的は以下のような目的が考えられます。
1.個人情報を盗むこと
メールを送り付け、本文中のリンクをクリックさせ、誘導したサイトなどで個人情報を入力させるなどして盗むことを目的としているものが多いです。
2.サイバー攻撃
添付ファイルにプログラムが組み込まれていて、それを開くことでプログラムが作動するパターンや、リンクでサイトに誘導し、そこでプログラムなどをダウンロード・インストールさせるパターンがあります。これらによりパソコンにサイバー攻撃を行い、情報を抜き出したり、ソフトウェア的にダメージを与えたりすることがあります。
3.振り込め詐欺などの違法な行為
メールそのものやリンクで誘導したサイトなどには直接的な仕掛けが無く、どこかに連絡させるなどしてコンタクトをとり、振り込め詐欺などの違法な行為につなげようとするものもあります。
その他、単純ないたずらレベルのものもあります。どのような不審メールが出回っているのかを知ることにより、不審なメールを見分けられる可能性が高くなります。
不審なメールの見分け方
不審なメールの基本的な見分け方について説明します。
知らない送信者からのメール
まず知らない送信者からのメールは警戒しましょう。特に海外からのメールはサイバー攻撃を目的にしているものがあり、危険度が高いです。知らない送信者からのメールは必要がなければ開かずに削除する方法が最も安全です。
なんとなく聞いたことがあるような送信者からのメール
最近よくあるのがAmazonやクロネコ、佐川などをよそおったメールです。会員登録している場合などは、警戒せずにメールを開き、リンクをクリックしてしまいやすいです。
まず送信者のメールアドレスを確認しましょう。ドメインがこれらの企業のものでない場合は、不審なメールであることが多いです。
最近は巧妙になり、送信者のメールアドレスもこれらの企業名に似せたものを使っていることもあります。メールアドレスを見ただけでは判断できないこともありますので、その場合はインターネットでそのようなメールが出回っていないか検索してみると良いでしょう。
さらにそれぞれの企業サイトにも確認してみると、企業側が把握している情報をチェックすることができますし、直接問い合わせることも可能です。
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不審なメールのリンクをクリックしてしまったら?
不審なメールの本文中にあるリンクをクリックしてしまった場合はどうすればよいでしょうか?どんなに気をつけていても、年々巧妙なメールが登場しますので、ついリンクをクリックしてしまうということはあります。
その場合も慌てずに、開いたサイトを閉じれば被害を避けられることが多いです。前述のように個人情報を盗むことを目的としている場合が多いからです。とにかく個人情報の入力を求められたら、絶対に入力しないことが重要です。
またサイバー攻撃目的の場合は、技術的にレベルが高いことがありますので警戒が必要です。多くの場合は、何らかの形でプログラムをダウンロードし、インストールしないと作動しないので、そのような誘導があった場合に途中で止めれば被害を避けることができます。
ウイルスが組み込まれていることもありますので、基本的にはパソコンにウイルスチェックソフトを入れてメールと添付ファイルをチェックすること、知らないサイトからダウンロードしたファイルをインストールしないことが重要です。
場合によっては、パソコンに外部からロックがかけられ、お金を要求されることもあります。そのようなケースへの対応を考えると、外付けHDDにバックアップを取り、最悪の場合はパソコンのHDDあるいはSSDの内容を全消去できるように準備しておきましょう。
まとめ
不審なメールの見分け方とリンクをクリックしてしまった時の対処方法について紹介しました。年々巧妙なメールが登場しますので、それらについての情報収集も被害を防止するために役立ちます。
